Thai NS SolutionsのITコラム

ITインフラ整備において6つのセキュリティ対策の具体例

対策1 物理セキュリティ対策

施設や設備、機材などに対する物理的な干渉(情報の盗難や紛失)に備える対策

【対策の例】

  • 施設への入退室管理、生体認証、監視カメラの設置
  • サーバーやネットワーク機器は、サーバールームに置かれていて、扉が施錠されている
  • 社外に持ち出すPCのハードディスやUSBメモリが暗号化されている

 

対策2 ネットワークセキュリティ対策

内部システムと外部システムを遮断し、内部システムへのアクセスを防止したり、アクセスするユーザーを管理したりする役目を持つファイアウォール(Firewall Management)による対策

【対策の例】

  • 外部ネットワークとの接続境界点にファイアウォールを設置
  • 新たな脅威に対応するために、設定変更または修正プログラムをすぐに適用できる体制がある
  • ファイアウォールが備えている機能が有効になっている
    ✓ Webフィルタリング (不正サイトへのアクセス禁止)
    ✓ IDS(侵入検知システム)
    ✓ IPS(侵入防止システム)

 

対策3 エンドポイントセキュリティ対策

ITシステムの末端(エンドポイント)にあるデバイスに対して、マルウェアの侵入や不正アクセス、サイバー攻撃などによる情報漏えいを未然に防ぐためのセキュリティ対策

◆エンドポイントデバイスの例

  • デスクトップコンピュータ
  • ノートPC
  • スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス
  • スマートウォッチやスマート医療機器などのウェアラブル
  • プリンター、スキャナー、コピー機などのネットワーク周辺機器
  • ワークステーションとサーバー
  • ルーターとスイッチ
  • スマートセンサーや他のスマートマシンなどのモノのインターネット (IoT) デバイス

【対策の例】

  • PCへの対策ツールの導入
    ✓ パターンマッチング型マルウェア対策ソフト
    ✓ ふるまい検知型マルウェア対策ソフト
    ✓ EDR(不審操作ログ監視)
    ✓ DLP(データ監視、情報漏洩防止)
    ✓ USB デバイス制御など

 

対策4 アプリケーションセキュリティ対策

アプリケーション内のデータの盗難やコードの挿入、乗っ取りから保護するためのアプリケーションレベルのセキュリティ対策

【対策の例】

  • 使用アプリケーションに関連する最新の脆弱性情報の入手
  • 脆弱性への対応を速やかに実施、最新のセキュリティアップデートの適用
    ✓ 適用前にアップデートの適用の手順を確認
    ✓ 適用後のアプリケーションテスト手順の準備

 

対策5 データセキュリティ対策

PCやサーバ等、様々な場所に保存されている企業のデータを安全に保ち、不正アクセス、データの破損、盗難等から保護する為の対策

【対策の例】

  • バックアップによるデータ保護
    ✓ 日次、週次、月次でのデータバックアップ
    ✓ バックアップデータの暗号化
    ✓ バックアップデータのオフサイトでの管理
    ✓ データおよびシステム復元のリハーサル

 

対策6 組織内部のセキュリティ方針(Security Policy)

前述のセキュリティ対策を施したとしても、組織に適切な管理方針が無ければ、効率的なセキュリティ管理は不可。組織が定める情報セキュリティ方針を明文化しておくことが重要

【対策の例】

  • 社員向け各種セキュリティ規定の作成
    ✓ 社内ネットワークに接続するPC
    ✓ 外部記憶媒体の利用
    ✓ 情報の取り扱い
    ✓ 使用可能ソフトウェア
    ✓ アカウント・パスワード
    ✓ メール使用

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12-06-2023